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chiri_39_p33	pdf	3.53 MB	79

論文情報

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アイテムタイプ	紀要論文
タイトル	四国宇和海沿岸における石垣
その他のタイトル	Stone Walls in the coastal areas of Uwa Sea
著者	著者名 漆原, 和子
	著者名 羽田, 麻美
	著者名 乙幡, 康之
	著者名 URUSHIBARA-YOSHINO, Kazuko
	著者名 HADA, Asami
	著者名 OPPATA, Yasuyuki
言語	jpn
ISSN	09125728
DOI	https://doi.org/10.15002/00025938
出版者	法政大学地理学会
雑誌名	法政地理
	JOURNAL of THE GEOGRAPHICAL SOCIETY OF HOSEI UNIVERSITY
巻	39
開始ページ	33
終了ページ	44
発行年	2007-03-22
著者版フラグ	Version of Record
キーワード	石垣
	防風林
	宇和海沿岸
	四万十帯の砂岩
	三波川変成帯の結晶片岩
	stone wall
	wind break
	Uwa coast
	sandstone in the Shimanto Belt
	crystalline schist in the Sanbagawa Metamorphic Belt
抄録	宇和海沿岸に立地する集落には石垣を築いている場合が多い．これらの集落や耕地に石垣を築く目的について考察した．宇和海南部の半島において，北向き斜面に位置する外泊は，土留めの石垣を構築し，さらに北と西側に石垣を立ち上げている．石垣を築く理由は，1）急傾斜地における平坦地確保のための土留めと，2）北西の冬季の季節風に対する防風が主目的である．次に，3）西の風向をもつ台風の戻り風に対する防風である．外泊で用いている石材は四万十帯の砂岩であり，野石積みで本州様式である．しかし，遊子は宇和海に突出した半島の東側斜面を利用して，約60mの比高をもつ急傾斜地に土留め用の石垣を用い，段々畑として耕地を確保している．この場合も野石積みである．この石垣は，防風を目的とした石垣の立ち上がりは低い．佐田岬の正野地区は，三波川変成帯に属する緑色片岩を石材として用い，内の浦の海岸に「波除け石垣」を築いている．これも野石積みであるが，隅角の多くは算木積みである．正野の内の浦港は，台風による南ないし南東の風が吹く時に高波に襲われる．石垣を構築する理由は，この高波に対する防風，防潮が目的である．コンクリートの防波堤を築いた後も石垣を維持しており，海岸には高さ約6mの波除け石垣が今も残る．宇和海沿いの石垣の構築目的は多様であるが，いずれの集落の石垣も石積みは近場の石材を用い，野石積みで本州様式である．
資源タイプ	Article
書誌レコードID	AN00226190
インデックス	資料タイプ別 ＞ 紀要 ＞ 法政地理
	102 文学部・人文科学研究科 ＞ 紀要 ＞ 法政地理 ＞ 39

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